流相: さて、今日は、司法試験平成26年の刑事刑第1問、刑法の検討だね。
司法試験過去問検討の自主ゼミ初回だね。
神渡: そうね。
でも、私に解くことができるのかしら?
流相: 大丈夫だよ!
神渡さんは僕が言うのもなんだけど、とても頭が良いもん!!
阪奈: そうよ~、
それに比べ、流相はちょっとねぇ~、残念!
流相: はいはい。
頑張りますよ。
阪奈: 場所は、ここで良いのかしら?
流相: この部屋は僕が予約で押さえたから3時間大丈夫。
神渡: 流相君、ありがとう。
流相: いやいや、当然のことです。
阪奈: さっそく始めましょう。
問題文はコピーしてるわね?
流相: もっちろん!
そんなに長くはないよね。
阪奈: まずは甲の罪責から検討ね。
流相: その前に、今更なんだけど、なんで旧司法試験の過去問じゃなくて、(新)司法試験の過去問を検討するの?
玄人先生は、旧司法試験の過去問分析に力を入れるようにって言っていたと思うんだけど?
阪奈: 玄人先生がおっしゃっていたことはもちろん分かっているわ。
旧司法試験の過去問を分析することは当然するわよ。
でも、(新)司法試験は、事案が詳しくなっていて事実の評価が不可欠になっているから、”法的枠組み”に照らした事実の評価の練習もすべきだと思うの。
神渡: たしかにそうね。
流相: まぁね。
しかも、平成26年刑事系科目第1問は、難しい解釈論を展開することは要求されていないようだしね。
阪奈: そうなのよ。
旧試験のように、決して難しい解釈論は要求されていない。
でも事案は旧試験とは比べものにならないくらい複雑になっているの!
ということは、(新)試験では、”法的枠組み”に照らして、事実の評価をしっかりしているかどうかにかなりの点数が振られているんじゃないかしら?
流相: そうだろうねぇ。
阪奈: しかも、事実の評価を上手くできない、ということは、そもそも”法的枠組み”をしっかり理解していない、ことが原因という場合もあるから、そのときは、旧試験の問題や学説をしっかり分析するという勉強をすればいいわけで。
神渡: それはあるわね。
あと、事実認定の仕方というのかしら?そこの勉強にもなると思うし。
阪奈: そういうことね。
まずは『敵を知る』ことが私たちには必要ね。
ということで、平成26年刑事系科目第1問、刑法の問題から分析してみましょう。
---次回へ続く---