流相:神渡さん、行政法の講義が始まるね。
神渡:そうね。
行政法って憲法と同じ公法なんだけど、どんな分野なのかしら?
イメージが湧かないわ・・・。
流相:そうだね。
僕は一応学部で勉強したことはあるけどよく分からないんだよねぇ。
阪奈:そうでしょうねぇ~~。
流相:は、阪奈(女史)・・・。
いきなりビックリしたじゃないか!
せっかく神渡さんと静かに話していたのに・・・。
阪奈:あら、お邪魔してごめんなさ~い。
行政法の第1回目の授業案内のお知らせがあったから神渡さんに知らせに来たのよ。
神渡:阪奈さん、ありがとう。
阪奈:いえいえ、どういたしまして。
先生は、富公(ふーこー)先生という男性の教授よ。
50代らしいわ。
別の大学からスカウトされてきたらしいわよ。
流相:へぇ~、凄い先生なんだろうね。
阪奈:シラバスによると、
基本的制度や概念をしっかりと検討していく講義になる
阪奈:ということらしいわ。
神渡:それは良いわね。
私、行政法も初めてだから・・・。
阪奈:あっ、でも、教科書の初めから講義していくわけではないそうよ。
流相:えっ?
どういうこと?
阪奈:司法試験の過去問を題材にして基本的な事項を講義していくみたい。
流相:いいねぇ。実践的で。
神渡:いきなり過去問!?
私には無理な気が・・・。
阪奈:そこは富公先生も考えていると思うわ。
まずは、講義についていってみましょう。
流相:そうだね。
“習うより慣れろ”
の精神だよ、神渡さん!
阪奈:あんたもね、流相!!
---次回へ続く---