阪奈:今日は民法ゼミの日ね。
神渡:そうね。
初戸先生の講義を聞いた後、ゼミをするともっと民法の理解が進むわね。
流相:そうだよねぇ~。
阪奈:また、流相!
後ろから急に話に入ってこないでよ!
セクハラで訴えるわよ!
流相:な、なんでセクハラ?
無茶苦茶だな!阪奈は。
ともかく、俺も今日から初戸先生の民法ゼミに参加させてもらうんだ。
阪奈:げっ!
神渡:そうなんだぁ。
じゃあ、よろしくね。
流相:も、もちろんです。
神渡さん
でも、初戸先生って珍しい名前だよなぁ~。
“うぃと”って読むんだよ。
阪奈:分析哲学のウィトゲンシュタインみたいな名前ね。
神渡:たしかにそうね。
流相:うぃとげ・・・
え~と、誰ですかその方は?
阪奈:いやいや、気にしないで。
さ、初戸先生の研究室202に着いたわよ。
-----コンコン-----
初戸:はい。
いるわよ。どうぞ入って。
阪奈:失礼します。
神渡:おじゃまします。
流相:先生、今日からよろしくお願いします。
初戸:あ~、そうだったわね。
今日から流相君も参加するんだったわね。
こちらこそよろしくね。
流相:男は僕だけですね。
女性3名・・・
怖いかも・・・
阪奈:そこは、両手に花でしょ!
初戸:相変わらず厳しいわね、阪奈さんは。
阪奈:教育です。
初戸:ふ~ん、まぁいいけど・・・
流相:初戸先生、民法ゼミって何をやるんですか?
初戸:事例問題の分析ね。
流相:民法過去問の分析ですか?
初戸:そうよ。
でも、過去問といっても旧司法試験の問題分析よ。
流相:どうしてですか?
阪奈:ちょっと、その話は玄人先生もされていたでしょ。
同じ話は蒸し返さないの!
時間の無駄なんだから。
流相:ごめん、阪奈