錆新:さて、ここで総論の総まとめをしておきましょう。
国際私法の「思考枠組」をもう一度示しておきます。
(1)法律関係の性質決定
(2)連結点の確定
(3)準拠法の特定
(4)準拠法の適用
という段階を踏むのが国際私法の「思考枠組」です。
国際私法の問題は、この「思考枠組」を常に意識してください。
神渡:分かりました!
流相:はい!
阪奈:意識します!
錆新:総論の議論はこれくらいにしておきましょう。
次回からは、実際の過去問を題材に国際私法の考え方を具体例を通して検討していきたいと思います。
国際私法は旧試験の試験科目ではありませんでしたから旧試験の検討はできません。
新試験、今はもう現行司法試験ですね、その現行司法試験の問題を検討していきたいと思います。
おそらく古い年度から新しい年度の順番で検討するかと思います。
次回の国際私法の講義までにまずは平成18年の国際私法の過去問に目を通しておいてください。
余力がある方は、一度答案を書いてみることをお勧めします。
では、今回の講義はここで終わります。
お疲れ様でした。
流相:神渡さん、国際私法面白かったね。
神渡:えぇ、とても面白かったわ!
私、選択科目は国際私法にする!
流相:いいねぇ。
一緒に頑張ろうよ!
神渡:(両手を合わせながら)えぇ、お願いね。
流相:も、もちろんだよ!
まかせといて!
阪奈:何が
“も、もちろんだよ!まかせといて!”
よ!
デレデレしちゃって・・・
流相:阪奈女史もいたんだ。
阪奈:お邪魔だったかしら?
流相:そう・・・
神渡:そんなことはないわ。
阪奈さんも一緒に国際私法の勉強頑張りましょうね。
阪奈:もちろんよ!
流相:(ガクっ)
---各論(過去問検討)へ続く---