流相:阪奈、昨日で神渡さんが言っていた記事
『結論から書く司法試験答案-実務教育としてのリーダー・フレンドリーな答案の書き方』
読んだ?
阪奈:もっちろんよ!!
流相:じゃ、玄人先生の研究室へ行こうか?
神渡さん。
神渡:えぇ、お願ね。
阪奈:こんなやつなんかにお願いすることはないわよ!
流相:(ふん!)
-----コンコン-----
流相:玄人先生、いらっしゃいますかぁ?
玄人:おー、いるよ!
どうぞ。
流相:おじゃましま~す。
阪奈:失礼しま~す。
神渡:失礼します。
玄人:おっ、いつものトリオじゃないか。
どうした今日は?
流相:今日は、答案の書き方について質問に来ました。
神渡:答案の書き方で悩んでいまして・・・
玄人:答案の書き方?
難しいのか?
理解していれば書けるだろうに・・・
阪奈:それはそうですが・・・
それを言われると、受験生としてはちょっと困ります。
玄人:どこで困っているんだ?
神渡:法学セミナーの特別企画で田中先生が、答案は
「結論から書きなさい」
神渡:と指導されているんです。
流相:受験界では、結論から書くというのはあまり聞かないです。
1 問題提起
2 規範定立
3 あてはめ
の順に答案を書くのが王道かと・・・。
それが、結論から書け、というわけですから、僕たち受験生は困っているんです。
困っているのは僕たちだけかもしれませんが・・・。
玄人:そういう問題のことか!
その記事は僕も読んだよ。
面白かった。
で、田中先生は、何故結論から書くように、とおっしゃっているの?
神渡:
答案は、判決書と同じように書くべきである
神渡:という見出しの下に、
司法試験という実務家登用試験は、(裁判官になるか否かを問わず)優れた判決書を書けるような人材を選ぶための試験といえる
神渡:とされています。
玄人:その通りだな!
1 判決書は結論から書く。
2 司法試験は、優れた判決書を書けるような人材を選ぶための試験である。
3 よって、司法試験でも結論から書くべきだ。
ということだな。
神渡:理屈はよく分かりますし、そうしたいのですが、難しいんです。
玄人:そうかもな。
結論から書くのは初めは難しいかもしれない。
しかし、受験生が目指すべきは、田中先生がおっしゃる地点だと僕も思う。
もっとも、物事には順番があるから・・・
流相:ですよねぇ。
阪奈:いつも物事の順番をすっ飛ばす流相が言うんじゃな~い!
流相:・・・
玄人:じゃ、
・結論から書くのが何故難しいのか?
・どうすれば結論から書けるようになるのか?
について検討してみよう。
---次回へ続く---